2025/12/04 16:26
「ことのはタロット」が、ついに手のひらへ届くまでの物語
印刷所から「フルデッキを発送しました」と連絡が来た今日。
たった一行のメールなのに、胸の奥がじんわり熱くなりました。
「ああ、本当にここまで来たんだな。」
画面の中でしか存在しなかったカードたちが、いよいよ現実の世界に旅立ちました。
この瞬間までの道のりを、少し振り返っておこうと思います。
ことばに救われてきたから、「ことのはタロット」を作った
自分の人生を振り返ると、
順風満帆どころか、仕事での行き詰まりや鬱での休職など、決して平らな道ばかりではありませんでした。
しんどい時期に自分を支えてくれたのは、
偉人の名言でも、キラキラしたポジティブ論でもなくて、
ふと誰かがかけてくれた一言
本で読み飛ばしたはずなのに、なぜか心に残った一文
神社やお寺でふと浮かんだ、自分の中の小さな「気づきのことば」
そういう「ことば」でした。
だからこそ、タロットも「ことば」を軸に作りたい。
占いとしてのタロットであると同時に、
日々に寄り添う「ことばのカード」として使ってもらえるものにしたい。
そこから「ことのはタロット」の構想が始まりました。
1枚1枚と向き合う、静かな時間
カードを作る作業は、派手なようでいて、とても地味です。
テーマを決める
ことばを選ぶ
その言葉に合うイメージを考える
AIで画像を生成しては、「うーん、違う」と何度もやり直す
ちょっとしたニュアンスを整える
気づけば、1枚のカードに何時間もかけていることもありました。
「この一言で、誰かの心が少しだけ楽になりますように」
「今、しんどい人が、もうちょっとだけ生きやすくなりますように」
そんなことを心のどこかで願いながら、
画面の向こうのカードと、静かににらめっこする日々でした。
それでも何度も不安になったこと
ここまでの道のりは、決して自信満々ではありませんでした。
本当にこれでいいのだろうか
誰にも届かなかったらどうしよう
自分なんかが「タロット」を作っていいのか
そんな不安が、何度も顔を出しました。
でも、不思議と手は止まりませんでした。
鬱で休職していた頃、「一歩も動けない」状態を経験しているからこそ、
今こうして「カードを一枚作る」という行動ができていること自体が、
小さな奇跡のように思えたのかもしれません。
「最初のボタンをかけ間違えると、最後のボタンがかからない」
そんな自分の好きな言葉を思い出しながら、
とにかく一つひとつのボタン――つまり、一枚一枚のカードを、
丁寧にかけていくような気持ちで制作を続けてきました。
AIと一緒に作るタロットという挑戦
今回の「ことのはタロット」は、AI画像も活用しながら作り上げたデッキです。
AIを使うことには、もちろん迷いもありました。
「手描きじゃないとダメなんじゃないか」
「AIなんて、と言われるかもしれない」
でも、自分には絵のプロとしてのキャリアがあるわけではありません。
それなら、「できない理由」を数えるよりも、
AIという新しい道具をどう味方につけるか
自分だからこそ選べることば、自分だからこそ込められる想いは何か
そこに集中した方が、きっと建設的だと感じました。
AIが生み出すイメージに、
自分の人生経験や感性から選んだ「ことば」を重ねる。
人とAIが協力して、誰かの心を少しだけ軽くする道具をつくる。
それが「ことのはタロット」の一つのコンセプトでもあります。
「発送しました」の一報を受けて思ったこと
そして今日。
印刷所から「フルデッキ発送しました」という連絡が届きました。
正直に言えば、ホッとした気持ちと、ワクワクした気持ちと、
ちょっとだけ怖い気持ちが混ざった、何とも言えない感覚です。
画面の中で育ててきたカードたちが、
いよいよ現実の世界で、いろいろな人の手の中に渡っていく。
どんなふうに使ってもらえるだろう
誰かの朝のルーティンに溶け込んでくれるだろうか
落ち込んだ夜に、そっと引いてもらえる一枚になるだろうか
そんなことを思うと、
親が子どもを初めて一人で外出させるときのような、
誇らしさと心配とが入り混じった気持ちになります。
これから「ことのはタロット」と一緒にやっていきたいこと
ここからが、本当のスタートだと思っています。
SNSやブログで、カードの使い方やスプレッドの例を紹介する
1枚引きで日々のメッセージを受け取る提案をする
見ているだけでホッとするような画像やショート動画を発信する
占いに詳しくない人でも、
「なんだかこのカード好きだな」「このことば、今の自分に刺さるな」
そんなふうに気軽に手に取ってもらえる存在にしていきたいです。
そして、これまで自分が経験してきた
仕事での行き詰まり
心の不調
それでも一歩ずつ進んできた過程
そういったものすべてを、
カードを通して「誰かの役に立つ形」に変えていけたらと思っています。
最後に
ことのはタロットのフルデッキが、今まさに旅立ちました。
ここまで見守ってくださった方、
これから出会ってくださる方、
そして、しんどいときも諦めずに一枚ずつカードを作り続けた過去の自分に、
ひとまず「おつかれさま」と伝えたいです。
これから、ことのはタロットと一緒に、
あなたの毎日にそっと寄り添えるような「ことば」を届けていきます。